エスコミートの店主、小林成男と申します。
ここではエスコミートで扱っているお肉との出会いや、こだわりを綴りたいと思います。
■増田和牛との出会い
私が初めて増田和牛と出会ったのは、友人の経営する旅館へ顔を出そうと伊香保温泉横手館へ訪れたときでした。
夕食の一品として数切れ出てきた増田和牛を口にした瞬間、その美味しさに驚きました。
「この牛はなんだ?」
「全く腹にもたれないし、いくらでも食べられそうだ。」
そう思った私はもう止まらなかったんです。
気づいたときには増田和牛が育った場所である群馬県箕郷町、増田畜産の前に立っていました。
そこで知ったのが増田和牛の「美味しさの秘密」だったんです。
■増田和牛の美味しさの秘密
増田和牛の育ての親である増田さんから伺った「美味しさの秘密」、それは
「抗生物質を使わずに育てられている」ことでした。
畜産において抗生物質を使わないことがどれだけ難しい選択か、そして現代の畜産がいかに抗生物質に依存しているか、知れば知るほど「この抗生物質問題と、増田和牛のような余りにも美味しい牛を世に知らしめたい」と思うようになりました。
■エスコミートのオープン
そう思い立った私はすぐに行動に移しました。
牛肉の扱いと枝肉の選別方法を学ぶべく東京都食肉市場内にある食肉卸業者と焼肉店に飛び込み、修行を開始します。
とはいえ、ベテランの職人が腕を振るう中で素人がやらせてもらえるのは段ボールの組み立て作業のみ。このままでは勉強にならないと思った私は、競り場や職人の作業場まで入り込み、職人達の仕事を盗み見ながら勉強し、廃棄される肉をひたすら捌きました。
最初は勝手なことをするなと酷く怒鳴られましたが、めげずに続けていると次第にこの肉捌いてみろと挽肉用の肉を回してくれるようになり、最後には大量の肉が回ってくるようになっていました。
そして、2020年6月、ついに白金台に精肉店『エスコミート』をオープンしました。
■抗生物質不投与への拘り
私は経済性の観点から畜産において抗生物質が使用されている現状と抗生物質が人体に及ぼす影響に対して危機感を抱いています。
本来は治療で使われるべき抗生物質が予防や成長促進に使用されています。
そして、家畜の体内には餌を通して摂取した抗生物質に対する耐性菌が生まれ、その家畜の肉を食べることで人に感染するリスクが生じているのです。
人間の体内に耐性菌が増えると、病院で処方される抗菌薬が効かなくなることから、これまでは、感染、発症しても適切に治療すれば軽症で回復できた感染症が、治療が難しくなって重症化しやすくなり、さらには死亡に至る可能性が高まります。
そんな、消費者のことなんかお構いなしの食肉業界を不思議に思いますし、1人でも多くの人がこれに気付き、改善されていくことを強く願い、自分にできることをやりたいと思っています。
なのでエスコミートでは予防目的での抗生物質不投与の肉のみを仕入れ、販売しています。
■本当に美味しい牛肉
・肉を食べると胃がもたれる (これは肉の脂が悪いのではない)
・サシの入った肉を最近食べられない
・年齢のせいか、赤身肉ばかりを求めるようになった
・自分自身や家族のためにしっかりしたものを選びたい
といった思いはありませんでしょうか?
もしこのような思いをお持ちであるのであれば是非一度エスコミートの選んだ肉を食べてください。
そして画面の前のあなたに喜びと衝撃を感じてもらいたいです。
エスコミートが選んだ固体の各部位をカット後、直ちに真空パックし急速冷凍をした商品も全国のご家庭にお届けしています。
また、厳選された抗生物質不投与の豚肉、オーガニックにこだわった惣菜も取り扱っておりますのでそちらも是非お試しいただきたいです。
ブランドや等級で肉を選ぶ時代は終わりました。
エスコミートの厳選した肉、是非ご賞味ください。
何度か戴きましたが素晴らしいお肉です 小林さんの考え行動、そしてお肉の美味しさに感動しました こらからも応援したいと思います 頑張って下さい